こんにちは、ゆうやです。
今回は分散に関する悩みを解決していきます。
- 分散は何を表してる?
- 分散の求め方は?
- テストになると分からなくなる
突然分散を聞かれると、

こんな感じでプチパニックになりますよね。
データの散らばりを考えるには分散は欠かせません。

今回は分散の意味から、効率的な計算方法までしっかりと確認していきます。
本記事でしっかりと理解して高得点を獲得しましょう!
では順を追ってまとめていきます。
・分散の意味
・分散の求め方2つ
・分散と共分散
数学講師歴5年
担当した生徒の数は100人以上
高校数学を網羅するサイト作成中
分散の意味
分散は、データの散らばりの大きさを表す指標です。
分散が大きければ大きいほど「平均から離れているデータが多い」と言え、小さければ小さいほど「平均に近いデータが多い」と言えます。
以下に2クラスの数学Ⅰのテスト結果があります。
この場合、A,Bクラスの平均値はともに60点です。
しかし、Aクラスの方が「平均から離れたデータが多く」、Bクラスの方が「平均値に近いデータが多い」と言えます。
したがって、Aクラスの方が分散が大きいです。

平均が同じでもデータの散らばりは異なるケースが多いです。
分散は「データがどれだけ散らばっているか」を数値で表したものです。
分散の求め方①
分散の定義は「データと平均の差の二乗の平均」です。
\(\displaystyle s^{2}=\frac{1}{n}\{(x_{1}-\bar{x})^{2}+(x_{2}-\bar{x})^{2}+...+(x_{n}-\bar{x})^{2}\}\)
\(=\displaystyle \frac{1}{n}\sum_{i=1}^n (x_i-\bar{x})^{2}\)
いきなりこんな複雑な公式を見せられてもピンとこないと思うので、例題で一緒に確認していきます。
先程のAクラスのテスト結果の分散を求めましょう。
Aクラス:
テスト結果 30,40,50,80,100
- 平均値を求める
- 偏差(データと平均の差)を求める
- 偏差の二乗平均を求める
まずは平均点を求めます。
\(\displaystyle \bar{x}=\frac{1}{6}(30+40+50+80+100)\)
\(=60\)
次に偏差を求めます。
偏差は、データの数値と平均の差を示します。
詳しくは「偏差の意味と求め方」をご覧ください。
偏差の計算
\(30-60=-30\)
\(40-60=-20\)
\(50-60=-10\)
\(80-60=20\)
\(100-60=40\)
最後に偏差の二乗平均を求めます。
\(\displaystyle \frac{1}{5}\{(-30)^{2}+(-20)^{2}+(-10)^{2}+20^{2}+40^{2}\}\)
\(=680\)
つまり、Aクラスの分散は680である。
分散の求め方②
分散は「2乗の平均」と「平均の2乗」の差でも求められます。
- それぞれのデータを2乗し個数で割る
- 平均値を求めて2乗する
- 「2乗の平均」と「平均の2乗」の差を求める
先程の分散をこちらの方法でも計算してみます。
Aクラス:
テスト結果 30,40,50,80,100
まず「2乗の平均」を求めます。
\(\displaystyle \frac{30^{2}+40^{2}+50^{2}+80^{2}+100^{2}}{5}\)
\(=\displaystyle \frac{900+1600+2500+6400+10000}{5}\)
\(=\displaystyle \frac{21400}{5}\)
\(=4280\)
つぎに「平均の2乗」を求めます。
Aクラスの平均は60点なので、
\(60^{2}=3600\)
分散\(s^{2}\)は
分散={2乗の平均}-{平均の2乗}
\(=4280-3600\)
\(=680\)
となり、さっきの分散と同じ答えになりました。
したがって、分散は「2乗の平均」と「平均の2乗」の差でも求めることができました。
分散と共分散の違い
分散と似た言葉で共分散というものがあります。
分散は1つのデータの散らばりの度合いを示すのに対して、共分散は「2組の対応するデータの間にある関係」を表します。
したがって、分散と共分散は名前が似てますが意味は大きく異なります。
1つのデータで求められるのは分散なので、それぞれの意味を覚えておきましょう。
共分散についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
分散<練習問題>
分散を使った練習問題に挑戦してみましょう。
テスト結果 40,50,60,60,90
分散の求め方①
- 平均値を求める
- 偏差(データと平均の差)を求める
- 偏差の二乗平均を求める
\(\displaystyle \frac{1}{5}(40+50+60+60+90)\)
\(=60\)
Cクラスの平均点は60点です。
それぞれの偏差を求めます。
\(40-60=-20\)
\(50-60=-10\)
\(60-60=0\)
\(60-60=0\)
\(90-60=30\)
最後に偏差を2乗し分散を求める。
\(\displaystyle \frac{1}{5}\{(-20)^{2}+(-10)^{2}+0+0+30^{2}\}\)
\(=280\)
したがって、求める分散は280である。
分散の求め方②
- それぞれのデータを2乗し個数で割る
- 平均値を求めて2乗する
- 「2乗の平均」と「平均の2乗」の差を求める
2乗の平均を求めます。
\(\displaystyle \frac{40^{2}+50^{2}+60^{2}+60^{2}+90^{2}}{5}\)
\(=\displaystyle \frac{19400}{5}\)
\(=3880\)
次に平均の2乗を求めます。
Cクラスの平均点は60点なので、
\(60^{2}=3600\)
分散\(s^{2}=3880-3600=280\)
したがって、求める分散は280である。
分散 まとめ
今回はデータの分析から分散についてまとめました。
データの散らばりの大きさを表す指標
分散の求め方
- 平均値を求める
- 偏差(データと平均の差)を求める
- 偏差の二乗平均を求める
- それぞれのデータを2乗し個数で割る
- 平均値を求めて2乗する
- 「2乗の平均」と「平均の2乗」の差を求める
他にも、教科書に内容に沿った解説記事を挙げています。
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最後まで読んでくださりありがとうございました。
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